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2024年12月24日

安定的処理はできるのか  10年後も見据えたごみ施策に

12月議会で 逗子に鎌倉の燃やすごみの委託の為の議案が出され、可決されました。名越焼却施設の中止によるものです。

共産党市議団は次のような意見を述べたうえで賛成しました。

 

議案第47号 逗子と鎌倉市との可燃ごみの焼却処理の事務委託に係る協議について

国、県のごみ処理広域化方針から今日まで、鎌倉市のごみ処理行政はいくつもの変遷をたどってきました。現在の市の方針は逗子・葉山との広域処理を軸としたものですが、逗子の焼却施設の受け入れごみは1万トンであり、鎌倉市内に燃やすごみの処理施設をつくらないという方針のもと、残りの約2万トンは、今は自区外処理以外になくなりました。

松尾市政の4期16年、バイオマス計画の中止で箱物は造らないとなり、生ごみは家庭で処理する方針をとるなど自己責任によって減量化を進めるも、それがうまくいかないとなると、今度は山崎下水道処理場に焼却施設建設を打ち出し、住民の反対で、平成31年3月には、市内の焼却施設は造らないと宣言しました。

ごみの減量のために資源化をすすめ、一部ごみの有料化をしましたが、たいして減らせず、戸別収集も人手不足、運転手不足の今日において持続が可能なのか、紙おむつ、生ごみの資源化施設のめども立っていないのが現状です。10年後、逗子の焼却施設は停止され、名越の中継施設のごみの行方もいまだはっきりしない。ここに至っては、葉山の生ごみ資源化施設整備の遅れで鎌倉のごみの逗子市への受け入れ量が減ると報告されました。これで安定的なごみ処理施策と言えるのでしょうか。

平成28年度策定した「第3次鎌倉市一般廃棄物処理基本計画」は、平成31年3月の「将来のごみ処理体制についての方針」、令和3年の基本計画の見直しを行っています。来年は10年計画の最終年度ですが、その後はどうするのでしょうか。神奈川県では、広域連携の新たな枠組みを検討しているようですが、逗子での焼却停止まで10年間ですが、あっという間に時間は立ってしまいます。

燃やすごみの4割を占める生ごみ処理の資源化手法を広く検討し、建設地を今泉地域に限定することなく全量資源化が可能な土地を探すとともに、逗子の焼却施設終了の10年後の見通しを見すえた安定的で現実的な計画にすることを求めるものです。

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