9月22日、深沢学習センターで25回憲法カフェを行いました。(新婦人笛班)
テーマは難民問題について 鎌倉十二所で難民シェルターを運営している「NPO法人アルペなんみんセンター」の事務局長有川さんをお迎えし、お話を伺いました。
母国からの迫害から逃れて来日した難民は、空港で難民申請を行った場合、その多くは帰国を迫られるか、入管施設に収容されてしまう。
入館施設から仮放免を受けている難民認定申請者はいつ再収用されたり,強制送還されるかもという不安が常にあるとのこと。
さらに仮放免中は就労許可もなく、医療サービスも受けられず、移動制限があるなど不安定な生活を送っており、身体的、精神的・経済的の追い詰められています。
アルペなんみんセンターでは仮放免中の難民申請者にシェルターを提供するだけでなく、自らの将来を自己決定できるよう支援を行ったいるという。
世界では難民は1億2000万人、過去最大を更新しているとのこと、。日本に庇護を求めてくる難民も急増していて、前年度比出266%、13823人に達しているとのこと。
しかし、認定された人は303人と過去最大となったが、ウクライナが多く、まだまだ十分な保護を受けられない難民は大勢いるのです。
日本は基本的に難民は受け入れない? 迫害の定義が国際基準から乖離しているとの指摘がされた
公的支援が皆無の現状。
アルペは日本最大規模の難民シェルター(30室)で難民支援に奔走している。
ドイツに娘がいる参加者は「娘が住んでいる町が小さな町だが、200人規模のシェルターがあり、多くの難民を受け入れている。」と発言されました。
この施設はもと修道院だったところ。多くの近隣住民やボランティアの協力の元、現在20人が暮らしているとのこと。
20年も認定されず、不安定な生活を余儀なくされている難民。母国では命が脅かされる難民。孤独で不安な生活をしていると。
鎌倉では市民グループや社協、議員等が意見交換、学習会を開催。
鎌倉市議会では議論が高まり、難民政策について「人道的見地で難民政策の見直しを求めることに関する意見書」が採択されました。
日本は難民条約に1981年に加入したが、難民の受け入れについては、大変遅れていると思う。
知らないことばかり 今後も実態を学び、人道的支援を強めていきたいと思いました。