国登録有形文化財に登録されている旧諸戸邸(旧鎌倉市長谷子ども会館)は、貴重な建造物として保全するとともに、地域の活性化に資する活用を図る方向で検討が進められています。
具体的には、耐震改修と装飾等の改修にむけ、市の費用負担で令和6年度予算に耐震改修等にむけた実施設計予算(業務委託料)1,210万円が計上されました。
しかし、平成30年6月の請願採択から既にかなりの時間が経っています。その背景には市の直接的な財政負担を抑制するため、「民間事業者」ありきの方針をとったため、結果として耐震改修の着手そのものにもなかなか至らなかったことがあげられます。
私は、市の責任で子どもなど多世代の居場所づくりに資する整備を進めるよう一貫して求めてきました。令和6年度予算の審議において、改めてそのことを求め、多世代が交流できる居場所づくりとしての活用にむけて検討を進めることを再確認しました。
当該地は、建物の背後がレッドゾーン(土砂災害特別警戒区域)に含まれているため、改修等に一定の時間がかかる見込ですが、少しでも早い利活用が図られるよう今後も取り組みます。