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たかの洋一のかけある記 見解・主張・資料

2023年3月6日

後世につながる鎌倉の取り組みを

鎌倉地域を中心に中世の政権都市となって以降、鎌倉は今日まで日本における重要な歴史の一部を形成している自治体です。にも関わらず、市制60周年以降、鎌倉の「市史」は事実上ストップしています。そういう中で、市民の方から相談もあって提出された『鎌倉市制100周年記念事業として「新鎌倉市史」の編さんを求める陳情』は、3月3日の本会議において全会一致で採択されました。

市史編さん事業の取り組みについては、陳情に先立ち、2月の各派代表質問で取りあげましたので、紹介します(下記、原稿は高野作成)。司書の体制強化を進めながら、具体的に取り組むよう求めます。編さん自体が手遅れになる前に…。

〇鎌倉市は6年後に市制90周年を迎えます。100年に近づく歴史を刻んでいく中で、鎌倉市政の記録を後世に残していくことは歴史的に重要な課題の一つです。「鎌倉開府800年記念事業」として、市史編さん委員会による「鎌倉市史・続編」全7巻は、平成6年に完成しました。私たちの会派控室にもあります。貴重な史料ですが、そこで市史編さんの作業は止まっており、市制60周年以降、市史は全く刊行されていません。鎌倉という位置づけに照らしても、このままで良いのでしょうか。

過去の市史は10年程度の期間を要して刊行されています。市制90周年を一つの節目に体制を整え、100周年の刊行にむけて、市史編さん事業の検討を本格的に行う必要があるのではないでしょうか。これ以上、放置されるなら、編さん自体が困難になることも考えられます。今後も図書館司書を継続的に採用するなど人材の確保を図るとともに、市史編さんのための資料収集も必要で、検討を始めるよう求めるものです。

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