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吉岡和江のかけある記

2020年10月9日

観光厚生常任委員会で大磯町の可燃ごみ中継施設を視察しました

鎌倉市は市内に新焼却施設を建設しない方針を出しています。名越焼却炉は地域住民との協定により2024年度(令和6年度)焼却停止。その後は逗子で焼却を計画しています。

その為、鎌倉市の可燃ごみを名越焼却施設に集め、大型車に詰め替える中継施設計画があります。しかし、住民との協議はこれからです。

大磯町で稼働している「可燃ごみ中継施設」を観光厚生常任委員会で視察しました。以下報告内容です。

ごみ大型車両 大磯1

実施日:2020 年 10 月 8 日(木) 午後

◆場所:神奈川県中郡大磯町虫窪53 大磯町美化センター リサイクルセンター

施設付近には住宅はほとんどない

し尿処理施設の隣に「大磯町美化センター」リサイクルセンターを最近建設

近隣住民には協力金を支払っている

収集コースも相談して決めている 地元の希望でスポーツ広場をつくった

●可燃ごみは1市2町の広域で対応している。

平塚市が2町の可燃ごみを焼却している。(二宮と大磯町分)

●その為大磯町の可燃ごみは2トン車約4から5台分を圧縮コンポし、大型車両に積み替え、平塚市に運んでいる。(日量47㌧の施設)

陰圧にしているのでにおいは外に漏れないとのこと。

●自区外処理の原則だが、30㌧炉2つの焼却炉は老朽化し、建替えが必要となった。

しかし、国の方針から大型でエネルギー回収できなければ、補助対象にならないことから、町独自での建設はやめ、平塚市に焼却をお願いすることになった。

●鎌倉では名越焼却炉ストップ後、逗子で10年間焼却していただく計画。その場合に鎌倉市内のごみを名越に集め、大型車に積み替え逗子に運ぶ必要から中継施設が必要となっている。しかも、10年後は逗子で新焼却炉はつくらない方針。逗子で焼却しない場合、逗子、葉山、鎌倉市外で焼却してもらう方向。

その為に名越クリーンセンターに葉山、逗子の可燃ごみを運び、大型車両に積み替えるための中継施設をつくるということが方針として示されている。

自区外の他市自治体に焼却していただく為には受け入れ自治体との協議、住民の理解が必要。不確定、不安定であり、遠くに運ぶことはCO2排出の問題もあり、地球環境の上からも問題あるのではないか。

●平塚・二宮、大磯の1市2町の広域では平塚で今後も焼却できる見通しがあるが、いくら良い中継施設をつくっても、鎌倉・逗子、葉山との広域では将来的にごみの安定的処理にならないのではないか。

●逗子焼却炉は鎌倉の可燃ごみの受け入れは2万トンが限度。さらに生ごみの資源化等減量し、現状の燃えるゴミ約3万トンから1万トンまで減量しなければならない。・

●生ごみ減量化施設建設の見通しはたっていない。

●いずれにしても、2市1町(鎌倉、逗子、葉山)の広域でもごみ問題は解決しない。

鎌倉市のごみの安定的処理の課題は多いと改めて感じた視察だった。

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