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見解・主張・資料

2020年10月1日

住民合意のない村岡新駅は必要なのでしょうか

住民のための駅ではない!大規模開発・大企業支援ありきで推進!

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 新駅予定地は、村岡地域にある国鉄貨物駅跡地。柏尾川をはさんで隣りの深沢地域では、鎌倉市が元国鉄大船工場を中心とした31ヘクタールの土地に、深沢まちづくり計画(土地区画整理事業=地権者は大規模地権者のJR及び鎌倉市、個人等地権者約78人)を推進する方針。

村岡・深沢地域のこれまでの動き

  • 村岡・深沢地域の大規模開発の動きがはじまったのは1956年頃。
  • 1963年には、武田薬品工業湘南工場が村岡地区で操業を開始。
  • 2006年、武田薬品工業の湘南工場が生産を終了。
  • 1985年には国鉄湘南貨物駅が廃止され、97年に藤沢市が跡地を約42億円で購入しました。

知事、武田薬品に新駅誘致を約束

 2006年当時、松沢成文知事が武田薬品工業の社長と面談し、県が補助金を出す方向で新研究所誘致を要請。その後、武田薬品工業は07年1月、神奈川県に「インベスト神奈川」(企業誘致政策)の補助金を申請、JRに村岡新駅をつくるよう要請、これを受け、松沢知事は積極的に新駅誘致設置を約束。その後に誘致された研究所は、現在、研究所機能は縮小しています。

武田薬品工業に至れりつくせり

  • 神奈川県が武田薬品工業に補助金66億4500万円も。
  • 藤沢市は、固定資産税10億円以上減免など

県と藤沢、鎌倉両市の整備負担を合意

 2018年12月27日、県と藤沢、鎌倉両市は「村岡新駅(仮称)設置協議会」を設立。新駅設置には、県3割、残りの7割を両市が5:5の割合を基本に負担すること。村岡、深沢両地区を連絡するシンボル道路等は藤沢市、柏尾川を渡るシンボル橋は鎌倉市が整備することで合意。2019年1月、県知事と藤沢、鎌倉の両市長が、JR東日本に新駅設置を正式に要望しました。

知事、武田薬品工業と連携、新駅設置へコメント

 2019年4月の知事選で黒岩祐治知事が2期目に。県は19年度県予算に「村岡・深沢地区拠点づくり実現化推進事業費」を計上。黒岩知事は、新駅設置に関し「県は武田薬品工業と連携したヘルスケア分野の産業創出」のため「新駅設置」を行うとコメントを出しました。

県民、市民の税金を投入

県と2市の負担割合の試算

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JRが「新駅概略設計」を担い駅建設の負担、JRはゼロか

「新駅概略設計」の負担金約3億円を3県市負担。

●藤沢市は、自由通路約20億円、南口広場3億6千万円を見込む。

●鎌倉市は、深沢土地区画整理事業で205億円見込む。

●シンボル道路と橋を合わせ30~70億円(藤沢、鎌倉両市負担)。

神奈川県が推進で旗振り役

 新駅誘致の動きが加速したのは2018年で、黒岩県政が推進の旗振りをしたから。
 この年の3月、村岡・深沢地区まちづくりについて新駅を中心に両地区を一体に開発する可能性調査結果が出され、拍車がかかりました。4月には、黒岩祐治知事は、県が進めるヘルスケア・ニューフロンティア政策の一環として湘南研究所をオープンイノベーション拠点とし、ベンチャー企業への支援などを行うことを発表。

 さらに、2019年5月、県、藤沢市、鎌倉市、武⽥薬品(ヘルスイノベーションパーク)、湘南鎌倉総合病院の5者で、村岡・深沢地区におけるヘルスイノベーション最先端拠点形成等の推進に向けて覚書を締結。

 こうして、県が進める政策実現のために、藤沢、鎌倉両市のまちづくりと新駅設置を促進する役割を果たしています。

新駅建設止めるなら今です

住民の世論と運動で村岡新駅計画を中止させましょう。

 藤沢、鎌倉の市民からは、「税金の使い方おかしくないか」「なぜ自社の駅なのにJRは金を出さないのか」「新駅はいらない」など疑問や批判の声があいついでいます。現在、新駅の概略設計段階です。当事者は、これを見て判断するとしています。都市計画決定も必要で、先行きが見通せていません。それにもかかわらず、鎌倉市はことし12月、藤沢市は今年度中に決定するとしています。

共産党は県議会でも藤沢、鎌倉市議会でも新駅計画中止を要求

村岡計画地調査 (1)

 日本共産党の畑野君枝衆院議員と県議団、藤沢市議団、鎌倉市議団は8月23日、村岡新駅計画のある藤沢市村岡地域、大規模な土地区画整理事業が計画されている鎌倉市の深沢地域を視察しました。住民のみなさんも参加し、交流しました。(写真)

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