広島に原爆が投下された今日、平和都市宣言から60年を迎えた鎌倉市で、それに全く反する「危機管理講座」と称した講演会が市の主催で開催されます。このことについて、先日、議員団として市長への申し入れを行い、回答がされましたが、危機管理課の有様が問われる全くお粗末な内容でした。
申し入れでは講師の具体的な言動を紹介し、同氏が軍事による強硬な対中派で軍拡をあからさまに主張するなど鎌倉市平和都市宣言の精神に反することを事実に即して指摘しました。それに対し回答では、「危機管理とは、危機事案に繋がる兆候等を早期に把握し、万が一に備えること」といっていますが、万が一に備える=軍事的対応の強化という考え方そのものが根本から違っているのです。
このような回答をして恥じない市長ならびに市の担当職員にとって、憲法の理念も平和都市宣言の精神も本音としては排斥対象なのでしょうか。このような「講座」は何ら市民的な大義にたったものではなく、税金の無駄遣いでもあります。自らの職責にてらして深く反省し、直ちに是正するよう強く求めます。