高野です。市議会は現年度関連議案の審議・議決が終わり、来年度予算関連議案の審査に入りますが、現年度関連議案の議決の際し、総務常任委員長の立場として看過できない出来事がありました。水準の低い話ではありますが、きちんとしておきたいと思い、記事を投稿する次第です。
議決した議案の中に、人事院勧告に基づく国家公務員の給与改定に準じて鎌倉市職員の給与、市長など常勤特別職職員及び市議会議員の期末手当を改定する議案がありました。所管である総務常任委員会での審査を経て、議決に至ったものです。
内容は、人事院勧告を尊重し、一般職員の給与を0.1月、期末手当を0.05月それぞれ引き上げることなどでしたが、反対した一部議員の討論で、以下のような内容がありました。当該議員のフェイスブック投稿記事より紹介します。
「総務常任委員会を傍聴した際に、この3議案に関しては、総員賛成の挙手が有りましたが、その時に何人かの方が嬉しそうな顔をされたのが印象的でした。所得が上がる事が、嫌だと言う方は、まず、いらっしゃらないだろうと想像します。私の反対討論により、あの笑顔を消してしまう事は、心苦しいですが、鎌倉が財政難を理由に、必要な住民サービスを無くしたり、質を落としたり、借金を増やし次世代にツケを残したり、税金を上げたりする事の方が、もっと心苦しい事です。」
人事院勧告は、憲法で規定された労働基本権を公務員に対して制限する代償措置として、公正な給与等の労働条件を保障するために運用されている極めて重要な機能です。給与や期末手当の増減に関わらず、地方公務員である市職員の給与等も人事院勧告を尊重するのは当然の良識であり、市議団もそうした立場から賛成したものです。当然、給与等が削減される場合も同じ考えです。
委員会の録画も見ましたが、特に笑っているような場面はなく、そもそも笑っていようがいまいが審査内容に関係ないことですが、こういう良識のない表現で自らを正当化させようとする態度で鎌倉市政が良くなることはありません。市長や他の議員を批判するにしても、こんな良識のない身勝手な推測で人をこき下ろすような態度は、人の道に反すると私は考えます。自ら是正されるよう強く求めたいと思います。