7/22〜24まで千葉市で開催された第59回自治体学校に参加しました。全体の報告は別途おこないます。ここでは2日目の分科会について報告します。
自治体学校の2日目は吉岡議員とともに、「先駆的な歴史と食文化をめぐる」現地分科会に参加しました。品川区や練馬区の学校給食への食材提供、神奈川などの産直運動や地域の農業振興に貢献している「多古町旬の味産直センター・しんのみくうかん」へ行きました。子どもたちをはじめ私たちにとって、食がいかに大切かを学びました。ここでは牛糞を使って、堆肥を製造・販売していますが、殆ど臭くありませんでした。餌によってこんなにも生物への影響が違うのだと実感しました。鎌倉の給食にも積極的に産直を導入していきたいと改めて思った次第です。
分科会の最後に、幕末の農村指導者として最初に「農業協同組合」の仕組みを考案・実行した農業改革者である大原幽学記念館を訪れました。大原幽学がつくった組合は「先祖株組合」と言い、世界で初めての農協結成といわれています。耕地の整理、自畑近くへの住居移転事業、正条植えなど時代に先駆けた取り組み故に、幕府から目を付けられ処罰され、最期は切腹による非業の死をとげた人物です。農業を含め、人が生きる正しい道を説き、農民のための村づくりを行なった幽学の精神から学ぶべきことが現代にこそあると感じました。鎌倉の一次産業振興にも、その精神を活かしていきたいと思います。