市は、4月28日、落石の危険性があると、北鎌倉駅・裏 トンネルを閉鎖し、通行禁止にしました。住民から、「いつまでという話もない。遠回りをしなくてはならず、大変困っている」との声が寄せられています。
党議員団は下記のように「安全と保全」の両立を求め、早期に対応するよう、申し入れを行いました。以下が申し入れ文です。(下記写真は閉鎖された洞門)
鎌倉市長 松尾 崇様
北鎌倉駅裏・隧道の
安全と保全の両立を求めることに関する申し入れ
平成二十七年五月十四日 日本共産党鎌倉市会議員団
一、鎌倉市は四月二十二日、道路法第四十六条に基づき北鎌倉隧道の通行禁止措置を決定し、発表しました。それによると「隧道の坑口、上部からの落石の危険性が確認された」ため、「緊急対策を講じる必要があると判断」したとしています。
しかし、通行止め発表から閉鎖まで僅か五日間、閉鎖の二十八日には、通行禁止の「お知らせ」をまだ回覧中のところも相当数あったといいます。
小学校・高校の児童・生徒の通学路に関わり、円覚寺境内地内に迂回路を設けたとは言え、時間制限もあり、一般通勤者にとっても、先の見えない措置に不安が広がっています。
しかも、隧道の「安全」策をめぐり、議論されているさなか、住民の会に事前の協議も、また地域住民への説明もないまま、一方的だったことも、行政への不信をいっそう広げています。
二、調査結果によると、風化による経年劣化、樹根によるひび割れ、落石などが指摘されていますが、「緊急安全対策」として、これへの応急対策が必要であるのに、通行止め以外に何も示されていないことも、不安に拍車をかけています。
「危険」のため「通行禁止」とするなら、当面の危険を除去する応急対策とそのための一定の期間を明示して、説明し住民の理解を得ることが、まず必要だったのではないでしょうか。
住民への行政の責任として早期に実施することを求めるものです。
三、三月二十五日開催の建設常任委員会における、北鎌倉隧道問題についての理事者質疑において、市長は「これまでの調査の方法や範囲等が適切だったか等、専門機関に意見を聞いて確認していきたい」「安全性や景観面で両立できればそれにこしたことはない。有効な方法があれば検討したい」と議会に約束しました。
今回の県都市整備技術センターによる調査は、「安全に関する検証」で、「近接目視、触診による点検、健全度の診断」を約一時間余、行ったものです。
したがって議会で約束した両立にむけた検討とは異なるものと理解しますが、いかがでしょうか。通行禁止のまま放置するのは無責任そのものであり、応急策は独自にすすめつつも、安心して通行できる隧道の両立策の検討を早期に着手するよう申し入れるものです。
以上