1月29日、30日、議員団で両市にごみ問題、歴史を生かしたまちづくりで視察し、勉強しました。
29日は新潟県・長岡市の生ごみバイオガス発電センターに行きました。
昨年7月稼働。生ごみ単独施設としては自治体としては一番大きな施設です。
昨年4月から生ごみの分別収集を行い、市の説明によると生ごみ分別は85%の協力率とのこと。生ごみを集め、水で薄めスラリー状にして、メタン発酵槽で生ごみをメタンガスに替えます。
メタンガスは電気に変換したり、発酵槽を温めたり、発酵残差の乾燥に使います。
焼却処理と比べ、年間2000トンのCO2削減となり、低炭素社会への貢献、再生エネルギー利用促進につながっています。
鎌倉では下水道汚泥200トンに生ごみ60トンでしたので大きな規模の施設でした。長岡市の生ごみバイオガス化施設はPFI事業で委託先との契約期間は23年3月から40年6月まで。設計・建設19億円、運営・維持管理費28億円、15年間の維持、建設も含め、合計47億円とのことです。
焼却ではないので、維持管理は大変簡素で、経費も少なく、ごみ減量になり、エネルギーも創出される・・、今の時代にかなった施設だと改めて思いました。
鎌倉では今泉での焼却を廃止。だから1万トンどうしても減量する必要があると、強引に有料化・戸別収集を進めようとしていますが・・。
燃えるごみの半分の生ごみ(市の説明では現在3万8千トンの燃えるごみ 半分は9千トン。)生ごみを市が資源化する方針を決め、進めることや、市民と力を合わせて、さらなる分別資源化を進めることが大事です。頑張って分別資源化に取り組んできた市民にペナルテイーを課すような有料化はやるべきではありませんし、トップクラスの鎌倉で、減量効果はほとんどないと思います。
改めて、鎌倉でも生ごみのバイオガス化を実施するよう検討を求めたいと思います。
30日は高山市に訪問。鎌倉市が最近、世界遺産搭載に向け、「歴史まちづくり法」を活用したまちづくりに取り組もうとしています。
先進市である、岐阜県・高山市でお話しをうかがい、学びました。
高山市は2177㌔㍍と日本一面積の大きな町だと聞いて驚きました。高山のまちのイメージは大変こじんまりした印象だったからです。人口は92200人とのことで面積が広い分、行政運営は大変だろうなと感じます。
まちづくりの基本は「住みよい街は行きよいまち」です。
おもてなしを感じる標識。さまざまな国の言葉で表示。あちこちにみられます。
景観に配慮した、全国チェーン店の色使い。下の写真は郵便ポストも落ち着いた色で、
高山は流通の中心だったそうで、金森藩の城下町として発展。江戸幕府直轄領になってからはお殿様に家来は同行したため、武士屋敷は残らなかったようです。しかし、町人のにぎわいは残ったとのことで、古い町並みが保存されてきたようです。町衆が[屋台」を守り、高山まつりを継承したきたとのことです。人々の思いが町並みを守り、無形、有形の文化、伝承、まつりが伝えられ、町並みが守られてきたのだと感じました。下は「屋台」高山まつり」を収納しているとことで、屋台はそれぞれの町衆に23台あるそうです。
町並保存地区 伝建地区、景観保存区域
景観、町並保全には地域住民の日常的な努力と協力あってのことですね。
鎌倉のまちではどうか。何を伝え、どう守っていくのか、市民の皆さんとともに論議を重ね、鎌倉らしいまちを後世に伝えていきたいと思いました。
(生ごみをめたん菌で発酵、酒や納豆などと同じ有機発酵。メタン菌による発酵なのでメタン発酵と言われています。メタンガスが約6割、薄い天然ガスです)