2月17日から3月25日まで2月定例議会が行われました。松尾市政初めての予算議会です。共産党を代表して、高野議員が代表質問を行いました。また、吉岡・高野議員が予算特別委員となり、吉岡議員が委員長になりました。高野議員は市長が提案した「行革元年」の問題点等を質し、4会派の共同提案で予算修正動議を提出。委員会と本会議で多数により可決されました。共産党市議団は、市民生活に責任を負う立場から一般会計予算修正案を共同提案し賛成しました。
新年度予算に対する基本見解
議会では、松尾市政最初の予算案「行革元年 平成22年度主な見直し事業」の問題点を一貫して取り上げました。
見直し対象の野村総研跡地における文化・教養施設整備、鎌倉地域における漁港整備、鎌倉海浜公園整備計画などの施策は、市の基本計画・実施事業に掲載されているものです。
市長がマニフェストで、こうした事業の見直しを掲げたとしても、市民の議論や検討を経て計画に載せられた事業を勝手に変更することは許されません。
【予算編成と市民自治の原則】
市長が大きな行政権限をもっているから、市民の合意や議論を抜きに「行政主導」で変更を決めてしまう、これでは自治とはいえません。市長が事業の変更や廃止を行うのであれば、その検討過程で十分な市民合意を図ることが必要不可欠なはずです。 自治体の主人公は市民です。今回の予算編成には、その姿勢が欠けていることを市長に強く指摘しました。
市長提出の予算案は、前記の他、行財政改革の考え方など基本的に正すべき問題点があります。同時に、市民生活と経済状況が深刻ななか、仮に予算を否決しても、議会として早期に一定の方向性を示さなければ暫定予算ということになってしまいます。
【一般会計予算の修正提案】
そこで、市民生活への影響を考慮し、積極的に議会が責任ある対応をすべきと判断しました。最終的に四会派で修正に向けた協議を行い、一致する点で予算修正案を提出することに合意したものです。
内容は限定的ではありますが、議会として市民生活の向上と課題解決のため、一歩でも二歩でも前進させたいという思いで提案したものです。
新年度に実った主な要望
●特別養護老人ホームの整備支援
(関谷に長期80床・短期20床のベッド)
●国保会計への一般財源の繰り入れ増
●七里ガ浜消防出張所の新築
●保育園待機児童対策施設の整備
(旧深沢保育園を活用し、たんぽぽ保育所分園の運営支援)
●子どもの家の整備
(深沢小の余裕教室活用で、遠距離にある施設の移転整備)
●西鎌倉駅駅舎のバリアフリー化(エレベーター設置補助等)
●岩瀬下関青少年広場の保全にむけた取り組み(用地取得)