指定管理者制度導入等を含めた、あおぞら園のあり方について市は、平成23年4月に「あおぞら園と障害児活動センターはどちらも障害児とその家族の福祉の増進を目的として設置している。
障害児支援のハブ施設として人材育成等の役割を担う施設であり、障害児活動支援センターは障害児支援の一部を担う施設である。財政負担軽減や効率的サービスの視点より、専門性の蓄積や継承、人材育成などの視点をより重視する必要性を明らかにし、今後もハブ施設としての機能の充実を目指していくべき」と指摘し、鎌倉市の発達支援体制の構築に効果的であるため、「公設公営でいくことが必要」と位置づけました。
しかし、市は第4次職員数適正化計画での職員削減対象の一つに、あおぞら園を含めたことが指定管理者制度導入を進める動機となりました。
市は、「あおぞら園指定管理者制度導入の課題と対応」について、「今後ハブ的な機能は、発達支援室が担っていくこととなる」と述べ、「発達支援室所属保育士2名と、あおぞら園から発達支援室に配置替えする保育士2名、児童支援員等が核となり、発達支援室が用意する人材育成プログラムに基づいた保育士等の人材育成を行う」としています。
あおぞら園に代わって発達支援室がハブ的機能を担うということは、ハブ的施設として市が運営するあおぞら園の役割を否定できないことの表れです。保育士や専門職を適切に配置し、発達支援のハブ施設として市が責任をもって運営すれば良いのではありませんか。
昨年は指定管理に応募団体がなく、今回も1法人のみの参加でした。5年後は新たに指定管理者の選定をすることになります。指定管理の問題点は、指定管理期間満了後の継続指定の保証がないことです。「支援の継続性が図られにくい指定管理者制度導入には不安」との保護者が悩むようなことは市が進めるSDGs(エスディージーズ)の精神にも反しており、道理がなく、必要性の根拠にも欠けることから指定管理には反対しました。