標記の陳情は2月議会・本会議で全会一致(退席者除く)により可決されました。下記は私が行った賛成討論ですが、問題の「当該議員」は本会議後、同僚議員に怒りをぶちまけていたそうです。そういう自覚があるのなら、自ら責任を果たすよう改めて求めるものです。文句があるのなら、陰でこそこそ動き回るのではなく、堂々と言えばよいではありませんか。そんな態度で、偉そうに共育なんていう資格はありませんよ。
・陳情第28号観光厚生常任委員会の視察に業者が同席した事実の調査を求める陳情について、賛成の立場から意見を申し上げます。
鎌倉市議会の委員会視察に「業者」が同席した問題について、ただいまの委員長報告のとおり、昨年12月24日及び年明けの1月8日に議会運営委員会が開催され、陳情審査を行いました。具体的には、観光厚生常任委員6名と任意で行政視察を行った4名の議員にそれぞれ質疑し、疑問点などについて確認を行いました。年明け早々の異例の審査でしたが、結果として更なる調査の必要があることから、調査を求める本陳情が委員会で全会一致により採択されたのであります。そのことをどのように捉えるべきでしょうか。
本陳情が本会議で可決されるならば、調査特別委員会を含め、議会としての調査の場を設置すべきであり、問題の原因を明らかにする調査を行うべきであります。そのことを前提としつつ、先の委員会審査を通じて、次のことを認識することができたのであります。
一つは、業者(鎌倉廃棄物資源協同組合)と観光厚生常任委員会に所属する議員の関係は基本的に認められなかったこと。但し、結果的に同席した際の、同委員会の対応について反省の余地があったことは、委員会所属の視察参加議員全員が述べていた通りであり、教訓として今後に活かすべきであること。
二つ目に、任意で行政視察した4名の議員のうち、誠実に反省の弁を述べた議員たちの中で、1名だけ開き直ったとも取れる態度をとった議員が認識できたこと。4名の議員のうち、3名の議員の聴取内容と1人の議員の聴取内容に明確な差異が認識できたこと。3名から共通して名前のあがった特定の議員が事前に業者の同席参加を承知し、当該組合との関係を含め、業者の同席参加に主導的な役割を果たしていたのではないかと推察できる内容が述べられたことは、今後の事実調査にあたって重要であると考えるものであります。
そもそも、「鎌倉市議会議員倫理基準」には、「1 不正の疑惑を招くおそれのある行為をしないこと」と規定しており、今回のような税金を使った公式の行政視察に関係団体の業者が同席するなどということは本来あってはならない、不正の疑惑を招く行為そのものであります。倫理基準を誠実に受けとめる気持ちがあるのであれば、議会として調査するまでもなく、業者の同席を実質的に主導した当該議員自らが議会及び市民に対して事実を明らかにし、責任ある対応を行うべきであります。それが公職である議員としての最低限のモラルではないでしょうか。
今回の問題を通じて、多くの同僚議員や民間団体を巻き込んでしまっていることは事実であります。他人に迷惑をかけておきながら、その自覚が仮に全くないのであれば、自覚せざるを得ないところまで議会として徹底的に調査究明する以外にありません。繰り返しますが、今からでも自ら名乗り出て、きちんと弁明すべきであります。それができないのであれば、本陳情の要旨で述べられているとおり、議会として、襟をただす意味で、きちんとした調査を行う以外に道はないことを申し上げて討論を終わります。