鎌倉のごみ処理が赤信号って何ですか。
Å:市長は今泉焼却施設を廃止したにも関わらず、新しい資源化施設(生ごみバイマス施設)をつくらなかったことから、燃えるごみを一部、市外で焼却せざるを得ない事態になりました。
現在、鎌倉で唯一の名越焼却施設も10年後は閉鎖予定で、山崎に新焼却施設建設が計画されています。しかし、住民は反対しており、鎌倉市の安定的ごみ処理の見通しはたっていません。
Q:今回、議会は生ごみ減容化施設予算を修正し、建設にストップをかけましたが、資源化施設に反対なのですか。
A:今まで市長は「生ごみは唯一各家庭で資源化処理できるごみだ」として、施設建設はしない方針でした。共産党は一貫して、「ごみ減量化を進めるには燃えるゴミの半分を占める生ごみの資源化施設が必要」と提案してきました。従って生ごみの資源化施設をつくる方針転換には賛成です。
Q どうして建設予算を修正したのですか。
A:「生ごみ減容化施設」を作るにしても庁内における手続き、周辺住民への理解・周知、相対的なごみ施設における位置づけ等が必要ですが、これらの手続きをしないで市長は、突然、約7千万円の生ごみ減容化建設予算を出してきました。手続き等に大きな問題があることから、議会では26人中21人(議長は除く)が修正予算に賛成し、市長に「生活環境整備審議会等専門機関や庁内の手続きを行い、慎重な論議が必要である」としたのです。
Q:市長は今まで、生ごみ資源化施設はつくらないとしていたのに急に方針を変えたのはどうしてですか。
A:市長は新焼却施設建設の見通しがない為、逗子・葉山とのごみ処理広域化協議会に「逗子で鎌倉の燃えるゴミの焼却の検討」を依頼していたことがわかりました。逗子に鎌倉の燃えるごみをお願いする以上、鎌倉では生ごみ処理施設をつくることが必要との判断があり、急に予算化したのではないでしょうか。
Q: 生ごみの減容化施設はどういう施設ですか。
A:生ごみを土に混ぜ、土壌菌などで発酵させ、水や二酸化炭素に分解し、ごみを減らす自然由来の方法の施設です。方法は良いとしても規模やにおい、鎌倉にふさわしいのか等々検討を要します。
Q:市はバイオマスで生ごみ資源化する方針でしたね。
A:市の数年にわたる専門機関の検討では「生ごみの資源化施設はバイオマス化(メタンガス化)がふさわしい」と結論づけていました。別方法の資源化施設をつくるためには改めて生ごみ資源化の専門家の検討が必要ですね。
6月1日に議会の大多数が要求していた「鎌倉市生活環境整備審議会」で「生ごみ資源化」について議論されました。私も傍聴しましたが、よりよい結論が出ることを願っています。(吉岡)