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市民ニュース・発行物

2017年7月21日

緑の洞門 「 一刻も早い通行」阻むものは

武野 トリミング済みHP

北鎌倉隧道(緑の洞門)における市の方針は、一刻も早い住民の通行を確保するために仮設工事で年内に通行可能にし、同時に史跡として後世に残せる工法を検討するというものです。
ところが、円覚寺にある幼稚園の保護者を対象にした今年5月の説明会で市は、「仮設工事はせず、本設工事にしたい。そのため、あと2年ほど通行止めが延長される」というような説明がされていたのです。この話は、文化財部にも議会にも知らされておらず、しかも提案するはずの仮設工事の補正予算も提案されませんでした。
市長は武野議員の質問に対し、仮設工事は「地権者の同意が得られない」と答弁しました。この問題には、地権者の思惑が絡んでいたことが浮き彫りとなりました。仮設を施すとトンネルが狭くなり、車の通行ができなくなります。市が急ごうとする本設工事3案の中には、トンネルを今より相当広くした救急車両通行案が追加され、地権者の意向が反映しているのです。
しかし、消防署は火災防護計画等に基づき図上訓練などを実施し、万全の体制をとっているのです。
「一刻も早い通行を」という住民の声が「一刻も早く車を通したい」にすり替えられた幼稚園の説明会だったのです。
史跡保存工法もまだ決定されていません。まずはトンネルに手を加えず仮設工事を先行し、生活道路を確保するのが先決です。(市民ニュース2017年7,8月号)

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