おととい(23日)の建設常任委員会の議論では、大きな問題が3つありました。①深沢地域整備事業の現状について②鎌倉山2丁目にある市街化調整区域での開発許可について③北鎌倉隧道(緑の洞門)の速やかな通行再開についてです。
①市の報告で、財源確保の困難さが浮き彫りになりました。国庫補助金が、震災復興などに優先され、深沢再開発への配分が低くなっています。村岡新駅(大船-藤沢間)を造り地域のポテンシャルを高める計画を立てれば国庫補助金を増やすことができるという報告でした。再開発は藤沢市村岡地域への新駅とセットで進められています。
この村岡新駅の費用は約160億円。鎌倉市、藤沢市、神奈川県が費用を負担します。しかし、3者の負担割合も決められず、新駅建設の見通しは全く立っていません。そればかりか保留地処分(区画整理で得た土地の売却)すら売却先が明確でなく、財政的にも不透明なまま。
私は、「深沢の再開発と、まるで目どの立たない新駅とは切り離すべき」と主張しました。
②鎌倉山2丁目の約3374.5㎡ある市街化調整区域をめぐって原局からの裁判の報告と、同地域の厳正な処置が行われるよう注視することを要望する陳情が出されました。
市街化調整区域にポツリと一軒だけ建てる申請が許可されきれいに造成されました。しかし、「住民の反対」を理由に家を建てるのをやめました。その後同じ土地の3分の1に3区画の開発申請が出されました。2年置きに3分割して開発することが見え見えの申請でした。この個人宅と開発業者は同一と言える関係です。
都市計画法では、特に市街化調整区域に家を建ててよい条件は大変厳しく、今住んでいる所が「過密、狭小、被災、立ち退き」などやむを得ない場合に限ってます。
私はこの時点で市は慎重に検討する必要があったのではないかと質しました。
陳情は私は了承でしたが、継続審査となりました。
③北鎌倉隧道の早期通行でも陳情が出されました。
隧道問題で市の説明は、仮設工事で一旦通行可能にすることに地権者からの同意が得られない、だから仮設工事はやらず本設工事をするという意味不明の説明です。
地権者の同意を得るためいつ何回訪問したか聞いても電話だったとか会ったけど話ができないとか、記録していないとか。
救急車を通す案もありますが、ここを通っても消火栓もなく切り返しスペースもない、救急時には別の方法でしっかり計画されていると、私は今月消防から聞き取っています。
私は、史跡保存工法でもまだ決まらないのだから、まずはトンネルに手を加えない仮設工事をやって一刻も早く生活道路を確保してほしいと訴えましたが、速やかな通行再開を求める陳情は、これもまた継続審査なりました。
市民生活を守るために引き続き頑張ります。