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議会での質問等

2013年9月3日

安定して持続できるゴミ処理計画を! 戸別収集・有料化ではごみ問題は解決しません!

このままではごみがあふれる…行政は処理に責任を

ごみの戸別収集・有料化はまだ決まっていません

 

鎌倉市は来年7月に戸別収集・有料化を目指すとして、広報特別号の発行や説明会等が急ピッチでが行われています。   しかし、12月議会で条例が可決されなければ実施はできません。  何故戸別収集・有料化なのか、これでごみ問題は解決するのか、吉岡和江議員は6月議会で「ごみ問題について」市長にただしました。

 

市民や事業者に減量を求めるだけ 行政の責任はどこへ?  

市長は4年前「山崎のバイオガス化施設の一からの見直し」を公約し、充分な説明もないまま建設計画を中止。約4万トンの焼却量の内、1万トンを焼却している今泉施設は平成27年度末で運転停止。新施設は作らず、焼却を名越に一元化し、3万トンにする。1万トンを減量しなければ、ゴミがあふれてしまうとして「戸別収集・有料化」で3500トン、その他、事業系ゴミの手数料の値上げや分別の徹底など、発生抑制で減量すると説明しています。

リサイクル率47・6%の鎌倉、2年で1万トンを減らし、ずっと継続するのは無理!

市長は、藤沢市で戸別収集・有料化で焼却量が19%減ったから同様に減量するとしています。しかし、藤沢市は導入前(平成18年度)のリサイクル率は31・8%で、導入後も同程度です。   鎌倉市民は早くから生ごみ処理機利用や様々な分別・資源化の努力をしてきた結果、 平成2年当時と比べ、人口は17万4千人強と変わらないのに、リサイクル率は当時、11・1%から平成23年度で47・6%と全国2位。焼却量は7万2千万トンから4万トンに減量しました。  市長が言うような「戸別収集・有料化等発生抑制」で1万トンの減量には無理があります。

燃やすゴミの5割を占める生ごみ
その分別資源化施設こそ必要ではありませんか

議会は市長の責任を追及 市長計画は2年もたたず破綻!    議会の大多数は、「市長のゴミ処理計画には無理がある」と超党派で3回の予算修正、ゴミ視察、「バイオガス化」の2回の学習会やバイオガス化施設を進めるため、2回の決議等を行い、市長に燃えるゴミの50%の生ごみを資源化する計画(鎌倉市生活環境整備審議会は2007年3月「バイオガス化が有効である」と答申)を実施するよう求めてきました。   メタン発酵施設   日本で約600箇所 ドイツは約5800箇所

議会多数の指摘通り、市長の計画は2年もたたずに、破たん。  このままではいずれ巨大な焼却施設という方向に向かうのではないでしょうか。バイオガス化(廃棄物をエネルギーに変える)施設は近隣で三浦、横浜を始め、全国で600ヶ所、ドイツでは約5800ヶ所が稼働しています。ランニングコストと環境負荷からみてバイオガスの有利性は明らかです。

戸別収集で5億円経費増有料化・事業系ゴミの利用料値上げで、市民は5億円の負担増    さらに、戸別収集・有料化で減量できず、ゴミの自区外処理になればさらに5億円(1㌧処理に5万円、1万トンとして)負担し続けなくてはなりません。 戸別収集・有料化はやめ、「安定したゴミ処理計画」を市民と共に検討するべきと思います。(市民ニュース8月号より)

鎌倉市 年度別ごみ発生量と資源化率(市の資料より作成)
ごみ・資源物搬入量(㌧) 資源化率(%) 生ごみ処理機普及 主な事業など
年度 人口(人) 搬入量 家庭系 事業系 焼却量
2 174,307 76,717 51,126 25,591 72,621 11.1 870台 生ごみ処理助成開始
7 170,329 74,589 49,479 25,110 69,244 20.8 915台
8 168,569 72,830 49,599 23,231 67,808 25.6 623台 ごみ半減化都市宣言
9 167,661 62,752 40,048 22,704 52,749 36.6 915台 全市新分別収集実施
10 167,136 61,706 40,983 20,723 48,217 39.7 1136台 今泉焼却施設廃止方針
13 167,435 62,788 42,074 20,714 49,079 43.9 1303台
14 167,630 71,705 52,355 19,350 45,092 44.8 3109台 今泉運転停止
15 168,724 71,873 53,321 18,552 44,110 46.3 1449台
17 171,158 73,463 52,857 20,606 42,002 50、0 405台 今泉改修、運転再開、容器プラスチック分別
21 174,164 69,761 49,636 20,125 40,173 46.6 345台 バイオマスエネルギー回収施設基本計画案策定
22 174,314 70,040 49,702 20,338 40,389 46.5 631台 バイオマスエネルギー回収施設計画中止
23 174,250 68,993 49,483 19,510 39,100 47.6 628台 市長案行政計画に
※人口は国勢調査ベース(各年10月1日現在)
H5年~13年10月竹内市長、H13年11月~21年10月石渡市長、21年11月~松尾市長

 

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