8月21日から23日まで、共産党鎌倉議員団で先進自治体に視察し、勉強してきました。
1日目は高野議員が一般質問で取り上げた、節電対策などのエネルギー政策で、姉妹都市の足利市へ(詳しくは高野議員が報告)。
2日目は新潟県上越市の生ごみバイオガス化施設に行ってきました。
上越市は人口20万5000人で新潟では3番目に大きな市です。2005年にバイオマスタウン構想をかかげ、生ゴミ、下水道汚泥、廃食油、未利用の木質等の再生可能なバイオマスを資源活用を目指して取り組んでいます。地元の上越バイオマス循環事業協同組合に市が生ごみや下水道汚泥の廃棄物バイオマスを資源化しています。
生ごみバイオガス化の課題はまず分別を徹底していただくことです。不具合があったのは分別がされず漬物石が入っていて、機械が壊れたとのこと。今では分別がきちんとされるようになり、メタン発酵(バイオガス化)施設は順調に処理が行われていました。
生ごみバイオガス化で生まれたメタンガスは電気に変換し、事業内電力に使用しています。売電まではできませんが、事業所内の3分の1の電力をまかなっているとのことです。また、余剰ガス(メタンガス)については、下水汚泥の乾燥につかい、汚泥は乾燥後、セメント材料にして売っているとのことです。
改めて、廃棄物を燃やさず、エネルギーに変えて循環すること、地球環境にやさしい、ごみ処理である生ごみバイオガス化事業を鎌倉市は中止しましが、循環型社会を進めるバイオマス化事業の復活をと改めて強く思いました。
3日目は福井県、小浜市の食育の取り組みです。
小浜市のすぐ隣のおおい町では問題になっている、大飯原発があります。小浜市民は市民運動で原発誘致は許しませんでした。
きれいな透明な海、豊かな自然、地産地消、「食育」を市のまちづくりの中心として取り組んでいます。
全国に先駆けて、食育計画をつくり、実践してきました。12ある地区の市民が協議会をつくり、食育を実践しているとのことです。地産、地消のまちづくりは小学校区、公民館単位で進めています。小・中学校給食は自校方式直営、基本的には地元で獲れる食材を使い、伝統食を大切にしています。授業の中で農業、漁業者に直接お話しをうかがい、食やいのちの大切さを学んでいます。
24年3月には新しい、元気食育推進計画をつくり、実践をさらに進めています。
市の実情や条件の違いはありますが、生涯を通じ、特に小さいときの教育は大切であり、鎌倉市でも取り組めることは沢山あると思いました(写真左は宮崎小浜市議)